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革靴の正しい歩き方

今回は久しぶりに靴の話です。


「革靴の正しい歩き方」ってご存知ですか?



少なくとも私は、この仕事をするまでは知らず、革靴は疲れるもの、という認識でいました。


ただ革靴の構造であったり、人の足の仕組みを勉強していくうちに、「革靴に合った歩き方」を実践する事で、3つメリットがある事が分かりました。


1.姿勢が良くなり、見栄えが良くなる

2.歩いても疲れにくくなる

  歩く、という事においては、スニーカーより快適です

3.自分に合う木型やサイズが分かる

  木型やサイズが合っていないと、歩いていても疲れたり痛みが出ます。

  しかし、そもそも正しく歩いていないと、何が原因で痛いのか、が分かりません


歩き方の詳しい説明に入る前に、まずはこの動画をご覧ください。


https://www.youtube.com/watch?v=KnHq99B88vI&t=11s

(動画の撮影・編集はReqoo Production 様にしていただきました!)


革靴の正しい歩き方をするポイントは以下の3つです。


(1)正しい姿勢で立つ

(2)足裏の重心移動を意識する

(3)体幹を意識する




(1)正しい姿勢で立つ​

これはどの靴でも同じですが、正しい姿勢を取る事が重要です。


壁に背中を付けて、頭・肩・お尻・ふくろはぎ・かかとの5点が付くイメージで立ちます。猫背や反り腰は、ともに「歩く」という行為を邪魔しますので、ぜひ家の中でも、まず正しい姿勢を取る、という事をマスターしてください



(2)足裏の重心移動を意識する​


革靴とスニーカーの違いがこの点です。


スニーカーの場合、足の裏全体を地面に付ける歩き方が多いですが、

革靴の場合では、必ずカカトから付ける歩き方になります。


スニーカーの場合

(カカトから接地していますね。。。ただ重心は前足に乗ります)



革靴の場合

(前足を出しても重心は後ろに残ります)


また革靴でスニーカーのような歩き方をすると、スニーカーのようなクッション性はないので腰や膝に負担がかかる可能性があります。


<革靴の接地順>

1.踵から地面に着く

2.小指の付け根(ここが重要です)

3.親指の付け根(ここで親指から小指にかけて「面」で接地します)

4.親指の先で最後の一押し(ここもしっかり意識する)




(3)体幹を意識する​


ここは動画でもうまく伝わっているか、不安なところですが、、、


日本人はひざを曲げたり、前側の筋肉(太もも、スネ)を使いがちですが、後ろ側の筋肉(お尻、太ももの裏、ふくろはぎ)をしっかりと使って歩く事が重要です。


具体的には、

・前に足を出す時、重心は後ろに残しておく

・前に出した足が接地した後、その前足を後ろに引く(ここが重要です!)

 この時に、後ろ側の筋肉を使って、引く寄せます。


お尻や太ももの後ろの筋肉を使って、前足を後ろに引くイメージ



「前に進む推進力を、後ろ側の筋肉を使って引き出す」



このように意識してもらえると、イメージしやすいと思います。


色々とチェックする項目があり、最初はややこしく感じられると思います。ただ、そもそも革靴はこういう歩き方をする前提で作られています。

長時間歩いても疲れが出にくくなるだけでなく、姿勢も良くなりますので、スーツなど服の見栄えも格段に良くなりますよ!

「オシャレは足元から」とよく言われますが、良い靴を履くだけではなく、正しく歩く、という事も含めてかもしれませんね。



ゲットゴーイング

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