身体を知る ~代償動作~
- tfunanaka

- 2025年12月20日
- 読了時間: 4分
店舗1階にある子ども靴店のおかげか、最近は単なる靴屋ではなく「足の相談屋さん」となりつつあります。
色々な症状をみていて、本当に足は身体に与える影響も大きいと感じるので、もっと足や靴に対する関心を高めて欲しいものです。
そんな事もあり、今日は代償動作(compensatory movement)について説明しようと思います。
代償動作とは?
代償動作(代償運動)とは、本来の動作や運動を行うのに必要な機能以外の機能で補って動作や運動を行うことです。
具体的には、
・手を上に挙げる動作を行う際に指先から上げるのではなく、体幹を側屈(そっくつ:からだを側方に曲げること)させ、肩を挙上(きょじょう:もち上げること)させることで手を上げようと補うこと
・歩行時に足が上に上がりにくい際にすり足で歩くことや、ぶん回し歩行(横に足をふって前に出すこと)で足を前に出そうとすること
・足の筋力を正しく使わず、衝撃を逃がそうとして膝や腰で無理にバランスを取ろうとすること
・骨盤や背中を起こして座ることがしんどいときに背中を丸くかがめて、背もたれにもたれて座ること
健康な人にもみられる代償動作
こう書くと高齢者の話?と思われるかもしれませんが、健康な人の場合でも環境や運動の経験、身体の柔軟性や筋力、体力などの状態によって代償動作がみられます。
足においては、ペタペタした歩き方をして足の指での蹴り出しが行われないと、歩行時に体幹やお尻の筋肉が使われず、足部や膝関節、股関節、腰などに負担がかかり、痛みや関節の障害などが後々になってでてくることもあります。
(靴紐をしっかり結んでいないで靴を履いていると、このケースが生じやすい)
また筋力が弱かったり、身体の柔軟性が乏しかったりすると、行いにくい姿勢や動作を、本来使うべき筋肉を休ませて、他の筋肉で補って姿勢や動作をとっていることもあります。姿勢のとり方や動作の仕方が一人一人違うのは、それぞれの身体の状態や環境によって行いやすい方法で姿勢や動作をとってきたからであり、長年の代償動作の積み重ねによるものでもあります。
代償動作による問題
正しく筋肉を使うと身体は疲れを感じます。そのため「楽をしよう」と無意識のうちに身体の使い方を緩めてしまうケースがあります。
ただこれは疲れを逃がしているのではなく、別の箇所に分散させているだけで、結果的に関節を傷めたり可動域を狭くする要因になります。
・非対称な姿勢をとることにより、姿勢のゆがみが生じてくる
・本来使うべき筋肉を使わずにほかの筋肉を使ってきたことにより、使われなかった筋肉の筋力が低下し、過剰に使ってきた筋肉に負荷がかかって痛みにつながる
・筋力の低下や姿勢のゆがみが長年続くことにより、関節に負担が生じて傷めてしまう
・非効率な動作となっており、結果的にロスが大きくなってしまう
本来の足を取り戻すには?
足や下半身も多くの代償動作を起こします。
足の問題は膝→股関節→骨盤→腰→肩・首と上へ上へと連鎖していきます。
これらを引き起こす要因は2つ、
・靴紐をしっかりと結ばない
・クッション性の高い靴に頼りがち
(1)アーチ(土踏まず)のサスペンション機能

本来、足のアーチは衝撃を吸収するバネの役割を持っています。しかし、インソール(土踏まずサポート)に頼りすぎた結果、このバネが錆びつき、機能不全に陥っています。
(2)固有受容感覚(プロプリオセプション)

地面が傾いているか、硬いか柔らかいか。足裏は、それらを瞬時に脳に伝えるセンサー、固有需要感覚が備わっています。厚底の靴によってこの情報が遮断されると、バランス感覚が鈍り、身体は不安定になります。
特に(2)の固有受容感覚は重要で、この感覚が鈍るとすぐにねん挫をしたり、転倒したりする事にも繋がります。
足本来の機能を取り戻すには、ベアフットシューズがオススメです!

多くの足のトラブルは、靴の中で指が圧迫され、踏ん張りが効かないことから生じます。ベアフットシューズの広々としたつま先設計は、指を自然に広げ、着地時の安定性を高めることで、余計な緊張(代償動作)を防ぎます。
※つま先が上手く開かない方には、Toe Spacerもオススメです!
またソールもかなり薄い(4mm~7mmぐらい)ので、足裏で地面を掴む感覚も鍛えられ、固有受容感覚を取り戻す事にも繋がります。
ベアフットシューズを履いて最初の違和感を乗り越えた先には、疲れにくい強靭な足と、地面とつながる心地よさが待っています。それは、今まで感じたことのない「歩くことの喜び」かもしれません。
足を再構築してみませんか?







深い洞察に基づいたこの記事の内容は、読者に多くのインスピレーションを与えてくれる素晴らしいものですね。特に、個性の多様性をこれほど明快に解説されている点に、執筆者の高い専門性を感じます。こうした質の高いコンテンツから学ぶことは、継続的な自己成長に欠かせません。私は最近、特定の課題を解決するために自己理解ツールを活用し始めましたが、この記事のおかげでさらに深い洞察が得られました。