すべてが染め。だから、黒のまま。
今作れる最高品質の、ツールバッグ。
WORKERSのツールバッグが久々に復活しました。 以前も製品染めでブラックを作りましたが、今回はすべての部品から作り直しています。生地・工場・縫製糸・ネーム・テープ。ぱっと見は同じに見えますが、すべてが違います。
■ 生地 本体は4号帆布染(約23.5オンス)、底は6号帆布染(約19オンス)。 あえてセルビッジなしの生地を選んだのには理由があります。以前はセルビッジにこだわりすぎて「その工場でしか作れない」状態になり、その工場はすでに廃業。今回は「安定して仕入れられる生地」を前提に、セルビッジ以上のものを目指しました。
■ 縫製 セルビッジを使わない脇の処理は「折って縫う」方法を選択。縫製難易度は格段に上がりますが、折った部分が骨の役割を果たし、バッグは中身がなくても自立します。
この工場を探し出したのが、WORKERS舘野氏の父の故郷の隣町。 「社長がミシンとラッパ大好きな人で気が合って」というWORKERSらしいエピソードがあります。
■ テープ 綿スフ(ステープルファイバー・レーヨン)の極厚テープを、産元から特注で染め上げました。採用したのは反応染。繊維そのものと結合する染め方なので、摩擦や洗濯でも色が落ちにくい。肩掛けで使うことを考えての選択です。
なお、テープの染めロットの都合上、Blackは製造数に限りがあります。Ecruと比較して在庫が少ないため、お早めにご検討ください。
■ ネーム 黒いベース布にホワイトでプリント。当初は逆版(白地に黒を刷る方法)を試したそうですが、黒の面積が多すぎてうまく出ず、黒いベース布から用意することになりました。以前のシーチングプリントからコーティング布に変更し、柄がよりくっきりと出ています。
すべてのパーツが染めのため、生成りベースより価格は上がりますが、それだけの理由があります。
フナナカ洋装店としての一言
製品染めの黒は、完成した製品を後から染めるため、摩擦で表面の色が落ちやすい。対してこのBlackは、部品の段階から一つひとつ染めています。持ち手や角が白茶けにくく、長く黒いまま使えます。
「悲願でした」というWORKERS舘野氏の言葉には、そういう意味が込められているのだと思います。 自立するトートは、使い始めると手放せません。

















