ABOUT
泥臭さと、大人の色気を。

フナナカ洋装店が提案するのは、 流行を追いかけて綺麗に「飾るための服」ではありません。
服も靴も、買った瞬間がスタートです。
ガンガン着て、洗ったりケアをして、クタクタになるまで使い倒す。
着込むほどにアタリがつき、シワが刻まれ、色が抜け、 持ち主の生き様がそのまま反映されていく。
そうして初めて、本当の意味で「自分のもの」になっていきます。
ヨーロッパのヴィンテージワークやミリタリーが持つ「泥臭さ」。
そこに、上質なカシミアやテーラリングがもたらす「大人の色気」を掛け合わせる。
相反するふたつの要素が融合した、肩肘張らない大人のスタイル。
それがフナナカ洋装店の辿り着いた形です。
日本で唯一、「足」から入るセレクトショップ
雄大な伊吹山に見守られる、旧中山道の宿場町・柏原。
2023年、大阪からこの地へ移住したのをきっかけに、実店舗をOPENしました。
1階が「フナナカ子ども靴店」、2階が「フナナカ洋装店」という 少し変わった構造をしています。
もともとはアメリカの革靴ブランド「Grant Stone」のEC販売から始まり、
靴と足について独学で学び続けた10年が、この店の土台にあります。
「足が身体の基礎である」という確信。 それが、服飾店でありながら私が足元にこだわり続ける理由です。

私が考える「カッコよさ」とは
毎日1階で子どもたちと接する中で、ずっと気になっていることがあります。
それは、「大人がカッコいい」という空気が、今の社会から薄れていないか、ということ。
私の祖父は、家ではいつもステテコを穿いていましたが、
仕事の会合には紺ブレをビシッと着て出かけていきました。
子どもの頃の私は、その背中を見て純粋に「じいちゃん、カッコいい」と思ったものです。
普段との落差が、その姿を際立たせていたのかもしれない。
今の時代、誰もが普段からそれなりに整っています。
だからこそ、メリハリが消えてしまっている気がする。
楽をしたい日は楽をして、カッコつけたい日はとことんカッコつける。
そのメリハリ自体を楽しんでほしいのです。
そのためにも、「いつも通り」の深さを育てていくことが大切だと思っています。
毎日の服選びに少しだけ向き合い、気をかけた日の服に記憶や体験が積み重なっていく。
その深さがあるからこそ、カッコつけた日の姿が際立つ。
そして何より、服そのものが楽しくなっていく。
オシャレとは、所詮は他者からの評価に過ぎません。
言われて悪い気はしないけれど、それは「狙うもの」ではない。
服に宿った記憶や体験、その積み重ねこそが、 その人だけの「品格」になっていくのだと信じています。
フナナカ洋装店は、誰にでも刺さるお店ではありません。
ただ、「こういう店があってもいい」と思ってくれる誰かのために、
私はこれからも棚をつくり続けます。
いつも通りを、少しだけ深く。
フナナカ洋装店 店主 船中 俊宏
