KANELL BONAPARTE(ボナパルト)の魅力。
- 1 日前
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KANELLというブランドの背景については、前の記事で紹介しました。今回はフナナカ洋装店で取り扱っているボナパルト(BONAPARTE)というモデルについて、実際に着て感じたことを書きます。

なぜバスクシャツはボートネックなのか。
バスクシャツといえば、船底のように鎖骨に沿って横に開くボートネックが主流です。これには明確な理由があります。
もともとバスクシャツは船乗りの仕事着として生まれました。波をかぶることが日常的な船上では、濡れた状態でも素早く脱ぎ着できる必要がありました。首元を横に大きく開けることで、濡れても着脱しやすい設計になっています。また首元の形が船底に似ていることから「ボートネック」と呼ばれるようになり、海に落ちたときに首まわりが露出することで発見されやすくなるという説もあります。機能から生まれた形、というわけです。
ただ、普段着として使う場面では話が変わります。ボートネックは開きが大きい分、インナーが見えやすく着こなしにくい。体型によっては首元が詰まって見えたり、寒い時期に重ね着しにくいという課題もあります。船上での機能を、そのまま日常に持ち込む必要はないわけです。
浅めのボートネックという選択。
ボナパルトはその課題に対して、浅めのボートネック、クルーネックに近い形を採用することで答えを出しています。
バスクシャツとしての雰囲気は残しながら、首元の開きを抑えることでインナーが見えにくく、日常の着こなしに自然に馴染む設計です。一枚で着てもアウターの下に入れても、どちらでも自然に収まります。
モデル名のボナパルトは、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトに由来します。フランス海軍のユニフォームとして「ボディに21本、袖に15本」のボーダーが規定された逸話を背景に持つ、KANELLを代表するモデルです。
着こなしの幅が広い。
バスクシャツの魅力のひとつは、着こなしの幅の広さです。
一枚で着るのが最もシンプルですが、シャツをインナーとして重ねるスタイルも面白い。バスクシャツの上からシャツを羽織るのではなく、シャツをインナーに入れてバスクシャツを主役にする。シャツの衿や袖口がのぞくことで、一枚着とはまた違った表情になります。ボナパルトの浅めのボートネックは、こういった重ね着にも対応しやすい設計です。
とにかく、生地が柔らかい。
私は178cm 90kgで、AGATE/CANARIのXLを着用しています。
着た瞬間に驚いたのは生地の柔らかさです。バスクシャツは最初生地が硬く、着込むうちに馴染んでいくものが多い。KANELLにはそれがまったくありません。袖を通した瞬間から、すでに柔らかい。着ていてストレスがまったくない。
素材は「VINTAGE JERSEY」と呼ばれる独自のもの。一般的なヘビーウェイトのバスクシャツと比べ2割以上多くのコットンを使用し、横編み機で極限まで目を詰めて編み込まれています。重厚でありながら柔らかい、という相反する特性を両立しているのがこの素材の特徴です。
もう一つ気づいたのが、干していてもハンガーによる型崩れがないこと。肩口の二重縫製による補強が効いています。丁寧に作られた服は、こういうところにも出ます。
KANELL BONAPARTE(ボナパルト) 3色それぞれの魅力。
フナナカ洋装店ではECRU/MARINE、MELANGE GRAY、AGATE/CANARIの3色を展開しています。
(1) ECRU/MARINE
マリンボーダーの定番色です。白とネイビーの組み合わせは、一枚で着ても、インナーとして使っても様になります。とにかく使い勝手がいい。マリンボーダーをまだ持っていない方には、まずこの配色をおすすめします。すでにマリンボーダーを持っている方にも、KANELLの着心地は別格です。ぜひ一度試してほしい。

(2) MELANGE GRAY
こちらはボーダーではなく単色のモデルです。スウェットとロンTの中間くらいの厚みで、使い勝手がいい。マリンテイストというよりワーク色が強く出るので、ワークパンツやミリタリーパンツとの相性が抜群です。フナナカ洋装店のコンセプトにも自然に馴染む一着だと思っています。

(3) AGATE/CANARI
グレーがかったブルーとカナリアイエローの組み合わせ。日本ではあまり見かけない配色です。インナーとして使うよりも、一枚で着ることをおすすめします。
この色は大人が着ると色気が出ます。40代以上の方が合わせると、グッと大人らしいスタイルになる。若い方が着けば垢抜けた印象になる。年齢を問わず着こなせる色ですが、特に大人の男性に試してほしい配色です。私自身もこの色を選んだのはそういう理由です。

「育てるニット」を、手に取ってみてください。
KANELLのニットはデニムに似ています。着込むほどに柔らかくなり、洗うたびに身体に馴染んでいく。完成品を買うのではなく、自分の身体とともに育てていく一着です。
税込¥18,480。バスクシャツとしては決して安くはありません。ただ、この着心地と耐久性を考えると、長く着られる一着だと確信しています。
サイズや色についてご不明な点があれば、気軽にお問い合わせください。
フナナカ洋装店
店主


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