motone(モートン)エンゲイシャツ2ndを仕入れました。
- 1 日前
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最近、シャツを着る方が減っている気がします。
ちょっとよそ行き感があるのか、洗濯が面倒なのか。理由はわかりませんが、普段着としてシャツを選ぶ方が少なくなっていて、もったいないと思っています。シャツ一枚で、格好はぐっと整います。
フナナカ洋装店としても、ガンガン着られるシャツをずっと探していました。気負わずに袖を通せて、洗いざらしでも様になる。イメージとしては、昔のフランスの農夫が着ていたような、そういうシャツです。おしゃれのために着るのではなく、毎日の仕事着として着るシャツ。
motone(モートン)というブランド。
そんな折に、ネットで偶然「motone(モートン)」を見つけました。
福島県矢吹町の縫製工場「サンユーニ」が2012年に立ち上げたファクトリーブランド。
1989年創業のサンユーニは、30年以上にわたりシャツやブラウスの縫製を手がけてきた会社で、その技術を直接服に落とし込んだのがmotoneです。
ブランドを引っ張るのは、代表取締役の根本 潤さん。高校卒業後に東京で音楽活動をしていた頃、自分でデザインしたシャツをバンドのグッズとして販売したのがmotoneの原点だといいます。その後、震災をきっかけに家業を手伝うことを決め、工場の技術と自分のアイデアを掛け合わせてブランドとして育ててきました。

根本さんはmotoneを「大衆のための服」と語っています。作っている自分たちも、毎日働いて暮らしている。そういう日常の中で、どうやったらかっこよく生きていけるかを考えている、と。
「良いものを、きちんとつくり、無理なく届ける」
この姿勢がブランド全体に一貫しています。
一般的なワークシャツは耐久性と可動性が優先されるため、縫製の美しさはあまり重視されません。しかしmotoneのシャツには高級シャツで使われる生地と技術が惜しみなく使われています。ボタンには黒蝶貝を使い、肩部には三本線のステッチが入る。これがmotoneのアイコンで、細部まで手を抜かない姿勢が伝わってきます。

motoneの最大の特徴は、すべてのアイテムに袖口リブを採用していること。力仕事をするとき、洗い物をするとき、腕をまくりたい場面は日常に意外と多いものです。リブ仕様ならスルッと上がってスルッと戻る。しかもリブは別売りで交換できます。本体が気に入っているなら、リブだけ変えて気分を変えられる。服を長く使うことを前提にした設計思想が、ブランド全体に貫かれています。
カフェやレストランのユニフォームとしてセミカスタムオーダーを受けているのも、工場直営ブランドならではです。普段着としても、仕事着としても選ばれているブランドということでもあります。
motone エンゲイシャツ 2nd を選んだ理由。
motoneのラインナップはいくつかありますが、今回選んだのはエンゲイシャツ 2nd です。
「エンゲイ(園芸)」という名前の通り、植物を扱う方の要望から生まれたシャツです。かがんだときに背中が出ないよう後ろ身頃が長く、裾脇が開いているのでパンツのポケットやウエストベルトのものが取り出しやすい。実用から設計されたシャツで、探していたフランスの農夫シャツのイメージに近いものがありました。
形はプルオーバー、つまり被って着るタイプです。ポロシャツと同じ感覚で使えるとお考えいただければわかりやすいかと思います。ただポロシャツと違うのは、着丈が長い分シルエットがシュッとして見えること。ポロシャツのようなもっさり感がありません。
衿はバンドカラーです。これが地味に重要で、通常の衿付きシャツは着込むうちに衿先が擦れて破れやすく、洗いざらしで着こなすのも難しいものです。バンドカラーならその心配がなく、洗って干してそのまま着られます。首元がすっきりするので、Tシャツの上に羽織っても野暮ったくなりません。
リブ袖なので腕まくりもスルッとできてキープできます。動きながら着るシャツとして、よく考えられた設計だと思います。
一点だけ申し添えると、バンドカラーのためジャケットのインナーとしての使用はあまりおすすめしません。衿がジャケットの裏に当たって擦れやすく、ジャケット側が傷みやすいためです。一枚で着るか、羽織りの上から着るのがベターです。
素材は綿麻(コットン45%・リネン55%)。風通しがよく速乾性もあります。実際に手に取ってみると、適度なハリと柔らかさが共存している生地で、洗い込むほどに馴染んでいく予感があります。経年変化が楽しめそうな素材です。
春夏モデルではありますが、色はあえてカーキとネイビーを選びました。白やベージュではなく、着込むほどに色が落ちて表情が変わる色を選びたかったからです。
26AWに向けて。
今後は秋冬向けにストライプ生地のエンゲイシャツや、コニファージャケットも仕入れてみたいと思っています。
motoneというブランドをひと言で表すなら、「日常着に本気なブランド」だと思っています。派手さはないけれど、着るほどに設計の丁寧さが伝わってくる。そういう服をフナナカ洋装店でも揃えていきたいと思っています。
明日はシャツを着てみませんか?
フナナカ洋装店
店主

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