タイトル負けしそうな内容ですが。。。
本題に入る前に、私は靴屋ですが、この「靴磨き」という言葉が好きではありません。
靴磨きは、「靴の手入れ(シューケア)」と「鏡面磨き(シューポリッシュ)」が混在した言葉になっている気がします。
最低限必要なのは「靴の手入れ」のみなんですけどね。。。
最近Instagramなどの影響で、革靴をとにかくピカピカの鏡面に磨く人が多くなった気がします。
批判覚悟で書きますが、私はあのピカピカ鏡面がどうも好きになれないんです。
もちろん嗜好の世界なので、好き嫌いはあると思いますが、、、
「靴磨き選手権とか、何が目的なん?」
と、結構本気で思っています。
靴磨きという楽しさも知って欲しい!という気持ちはもちろん理解しています。
ただ、それをハードルと感じて「やっぱり革靴は面倒臭い」と思う人もいます。
で、本題に入りますが、そもそも何のために人は靴を磨くのでしょう?
・靴をキズから守るため (※これは1つの正解だと思います)
・ピカピカな靴を見て、悦に浸りたい (SNS含む)
・靴をピカピカにして、モテたい (靴ではモテませんけど)
・無の境地に入りたい (うーん、分かる!)
・家の中で、一人の時間を強制的に持つ(わーかーるー)
・靴を鏡面にして、あわよくばスカートの中を覗きたい(ダメ、ゼッタイ!!)
などなど。
まあ別に悪い事では全然ありませんが(最後以外)
が、私はまったく違う事を考えています。
なぜ靴を磨くのか?
「靴をどれだけガンガン履いても、元の状態に戻す事が出来る」
これです。
(厳密にいえば、元の状態100%に戻るわけではありませんが)
靴をピカピカに磨く、という行為は、あくまで靴=モノとして見ている象徴的な行為に見えます。
靴屋としてはそれも良いですが、個人的にはもっと「靴を道具として」使ってもらいたいんです。雨が降ろうと、槍が降ろうと、ガンガン履いてもらいたい、それだけなんです。
が、基本的な手入れが分かっていなければ、履く頻度や機会が減ってしまいます。革の状態を把握する事も、初心者の方には難しいものかもしれません。
だからこそ、靴の手入れ、という基礎知識は最低限持ってもらいたいですし、
そこから興味が湧けば、鏡面磨きにチャレンジするのも全然ありです。
靴をキレイに磨いてSNSで共感を得るよりも、もっと大切な事は、
その靴を履いて、その日何歩歩いたか、そこで何をしたか、ではないでしょうか?
ぜひ靴を磨いたついでに、
来年1月18日・19日のイベント「タシナム+タノシム」に遊びにきてくださいね!
(詳細はこちらの記事にて)
「出かける準備は出来ているか?」
合同会社ゲットゴーイング
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